天体観測に必要な持ち物

天体観測を行う際に、様々なシチュエーションが考えられるので持ち物というとケースバイケースとなりますが、キャンプ場であろうと、自宅のベランダであろうと、田んぼのあぜ道であろうと必ずといってよいぐらいに必要になるものをピックアップしてみました。

1.懐中電灯(ライト)
一般的に言われているとおり、懐中電灯に赤色セロハンを付けたものか、最近では元々赤色に光るものもありますので、かならず赤色の光になるものを準備してください。白色の光のままだと人間の目が暗闇になれるのに時間がかかることから観測の妨げになってしまいます。

2.星座盤
昔からある紙の星座盤でも構いませんが、星座盤だと星座はわかりますが細かな星雲や星団までは載っていないので、出来ればスマートフォンアプリのSkySafaliやStellarium等の星図アプリやノートPCであればステラナビゲータ等の星図ソフトを使用すると星座の位置と星雲星団の位置も同時に確認できるのでオススメです。

3.方位磁石
知らない場所だと北がどっちの方向なのかが分からない場合もあるので、方位磁石を使って確認します。
特に望遠鏡で赤道儀を使用する場合は北極星に正しく合わせる必要があるので確認にも使います。また自動導入装置を使用する場合、殆どのメーカー製でホームポジションとして北を向けてくださいとなるので、その際にも正しく北向きに方向を向けるときにも必要となります。

方位磁石

方位磁石

※暗闇で使用するものですので、暗いところでも分かるようにダイソー等に売っている蓄光テープを貼っておくとよいです。(望遠鏡の三脚などにも貼っておくと事故を未然に防ぐことが出来ます)

4.水準器/水平器
望遠鏡の設置を行う際に、架台を地面から水平になるように設置しないと自動導入時の導入精度や、星の自動追尾の精度が出せなくなります。
むしろ望遠鏡の設置の基本は水平出しに始まり水平出しに終わるといっても構わないぐらいに大切な作業です。
高価なものでなくても構わないので、水準器/水平器は1つ購入しておいた方がよいです。(Amazon等で数百円で買ええるもので充分です)
※個人的には三脚の設置時にどの方向に傾きがあるのかが棒状のものだと難しいので丸形の水準器/水平器が分かりやすいのでお勧めします。

水準器/水平器

水準器/水平器

5.ケースバイケースですが・・・
外で観測するため虫よけスプレーや折り畳みの椅子、飲み物、軽食、冬であれば防寒グッズ等を用意すると便利です。自宅のベランダであっても同じく用意はしておいた方が快適に観測が楽しめます。

高価なもので無くても構わないですので、1~4については揃えておいた方が天体観測を快適に楽しむことができます。

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