【第五回】天体観察の遠征について=番外編(天文台へ行こう)=

天体観察の遠征の裏技ではないですが、公開されている天文台の観望会に参加するというのも気軽に楽しめる上に、ちゃんと解説も聞けることから特に家族連れの場合は公共の設備ということもあり安心して参加ができます。

国立天文台

国立天文台

関東から比較的アクセスのよい公開されている天文台をいくつか紹介します。
※観望会の開催日時や参加方法は各施設のホームページをご確認ください。
1.神奈川・静岡近辺
・月光天文台(https://gekkou.or.jp/

>定期的に土曜日に「星空観望会」が開催されており、据え置き型の大口径の望遠鏡を覗くことができることに加えて屋上でも職員の方やボランティアの方が望遠鏡を持出して様々な天体を見せてくださいます。昼間来館しても展示物(天体・化石など)を楽しむことができ、プラネタリウムも併設していることから雨の日でも充分に愉しめる施設になっています。
2.東京・埼玉・千葉近辺
・国立天文台(https://www.nao.ac.jp/

>三鷹キャンパスで「定例観望会」が開催されています。日中時間帯は広い三鷹キャンパス内を散歩することができ、日本の天文史に触れることが出来ます。
・キーテクノロジーぐんま天文台(https://www.astron.pref.gunma.jp
>群馬県にあるので首都圏からは少し距離がありますが、土日の夜間に一般開放されており大口径の望遠鏡で天体を観察することができます。昼間でも設備の見学などもでき、イベントも開催されていることから雨天でも楽しめる施設となっています。

そのほかにも科学館などで天体望遠鏡のドームを完備している施設では観望会が開催されていることが多いですので、お住まいの地域の科学館のホームページを確認して、観望会に参加してみるのもよい体験になると思います。
このような観望会では様々な望遠鏡が並んでいることが多いですので、望遠鏡が欲しいなぁ、これから天体観察を趣味で初めてみたいなぁという方は、実際にどのように見えるのかを確認することが出来ます。

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【第四回】天体観察の遠征について=出発=

これまで計3回の記事を読んで準備が万端になったら、あとは現地へ行って楽しむだけです。

【第一回】天体観察の遠征について=準備の前編=
【第二回】天体観察の遠征について=行先編=
【第三回】天体観察の遠征について=持ち物編=

特に望遠鏡を持って現地に向かわれる方は、基本的には暗くなる前には現地に到着して観察の準備を開始することをおすすめします。理由としては、郊外の街灯が少ないような場所では、望遠鏡のファインダーの調整は明るいうちに遠くの景色で調整した方が楽だからというのと、見知らぬ地での観察となるので、周辺に危険な場所がないかなどの確認ができるからです。また、完全に真っ暗な中での望遠鏡の組み立ては慣れていないと難しいので、明るいうちに現地で望遠鏡を組み立てて、分解して片づけるところまでしっかりと明るいうちに確認しておいた方が、観察後の暗闇での片付けなどもスムーズに行えます。

また、有名な場所では、他にも天体観察や天体写真を撮影している人もいると思います。
他に人がいたら、簡単で構わないので先に挨拶をしておいた方が無用なトラブルを避けることに繋がります。(何気に重要なことかもしれません)
また、夜間に郊外の駐車場などで観察する場合は、他の人のことや周辺の住民の方々のことも考えて、むやみに大きな声で騒いだりしないように気を付けてください。
大きな声で騒いでいると警察を呼ばれたり、その場所自体が使えなくなったりとなってしまうこともあります。貴重な天体観察が出来る場所を守っていくためにマナーは守るようにお願いします。

また、暗くなってから観察できるところを訪れる場合は、他の人の観察の邪魔になることもあるので、車の駐停車は出来るだけ素早く行うようにしてください。とはいうものの安全運転第一で運転中のヘッドライトを消すなどのような極端なことはしないで、駐車したらすぐにライトを消す、発進したら直ぐに出ていくということを心がければよいと思います。

それでは、良い天体観察を!

と締めくくり「第四回で完結」となりそうな雰囲気ですが、次回「第五回」で番外編とはなりますが、もっと気軽に遠征して楽しむ方法を紹介する予定です。

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【第三回】天体観察の遠征について=持ち物編=

天体観測に必要な持ち物」で掲載したものは、遠征に限らず必要になるものなので最低限用意しておいた方が良いです。

星空を求めて遠征となると郊外の山になってきますので、たとえ夏場でも山の明け方は冷えるので防寒グッズは持って行った方が良いと思います。

最近はスマートフォンのSkySafariなどの天文アプリで星座がどこにあるのかが分かり便利なのですが、アプリの星図では空の全体像をとらえるのが難しいので、昔ながらの紙の星座盤があると、条件の良い空で星空全体を眺めるには便利ですので、Amazon等で1つ購入することをお勧めします。(望遠鏡を買うと付属品に入ってることもありますので、もし入っていたら付属品の星座盤で充分です)

郊外の条件のよい星空のもとへ行くのであれば、望遠鏡を使った観察もよいのですが、カメラと三脚だけで星空のある景色を撮影する星景写真と呼ばれる写真にチャレンジすると、例えば「富士山+北斗七星」のような幻想的な写真にもチャレンジすることが出来ます。

遠征して郊外でどういう観察をしたいかで持ち物は大きく変わってきますので、遠征をする際には旅先でやりたいことに応じて機材をチョイスして、なるべく余計な機材はもっていかないことをお勧めします。
(あれもこれもだと荷物も増えますし、盗難や紛失・破損のリスクもありますので)

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【第二回】天体観察の遠征について=行先編=

【第一回】で、曇った時のがっかりを無くすために他の目的(観光など)を持った方がよいことはお分かりいただけたのではないかと思います。

そうしたら次は行き先を決定するということになりますが、関東周辺では富士山周辺や丹沢湖周辺などが候補として上がりやすいのではないかと思います。この周辺では様々なアクティビティが楽しめることから、例え曇っても十分に楽しむことが出来るということからも遊ぶにしても天体観察をするにしても絶好の場所となります。

ここで3つ程、行先を決める際に覚えておいて頂きたいことがあります。

1)夜間開放されている駐車場を探すこと
 ※観光地などでは駐車場が夜間は解放されていないケースも多いですので要注意。
 ※ペンションなどで天体観測できるようなところを選ぶのも良いです。
2)トイレやコンビニなどが近くにあるかも確認すること。
 ※何気に重要です。
3)暗すぎない場所を選ぶこと

暗すぎない場所を選ぶというと、せっかく郊外に遠征にいくのに?と言いたくなるのは分かります。
当然、観察するにあたっては暗い方が良いに決まっています。

ただ、経験上・・・

山奥で車のヘッドライトを消した途端、周囲が闇

という感じの場所だと、相当屈強な精神がないと怖くて落ち着いて星空観察ができません(笑)

なので、あまりにも暗い場所よりも多少人気のあるところ、出来ればGoogleなどで
「天体観察 伊豆 オススメ」などのキーワードで出てくるような
ある程度有名な場所で他にも天体観察をしている人がいるようなところをお勧めします。
(単純に暗い闇が・・・というだけじゃなく防犯上も完全に人気のない場所は相応の危険もありますので)

===参考にGeminiさんに静岡県内で天体観察ができる場所を探してもらいました===
【富士山・北駿エリア】
1.富士宮口五合目駐車場(富士宮市)

 特徴: 標高約2,400mという国内屈指の高さから星を眺められます。雲海の上に突き抜けることも多く、圧倒的な星の数に圧倒されます。
2.田貫湖(富士宮市)
 特徴: 富士山の真上に北極星が位置することもあり、星景写真の聖地として知られます。
3.朝霧高原(富士宮市)
 特徴: 開けた草原地帯で、遮るものがなく360度の視界が確保できます。

【伊豆エリア:北部・西部】
4.天城高原ハイカー専用駐車場(伊豆市)

 特徴: 伊豆半島で最も標高が高い場所の一つで、光害が極めて少ないことで天文ファンに非常に人気です。
5.だるま山高原展望台(伊豆市)
 特徴: 駿河湾と富士山、そして星空の3点セットをパノラマで楽しめます。
6.千貫門(松崎町)
 特徴: 西伊豆の海岸にある巨大な奇岩です。岩の穴の中に星を通した写真などが撮れるスポットです。

【伊豆エリア:南部・東部】
7.あいあい岬(南伊豆町)

 特徴: 奥石廊崎に位置する展望地です。水平線まで広がる星空が見事で、開放感は県内トップクラスです。
8.爪木崎(下田市)
 特徴: 爪木崎灯台がアクセントとなる海岸です。空が非常に暗く、流星群の観測などにも適しています。
9.蓑掛島(南伊豆町)
 特徴: 海中に浮かぶ特徴的な岩(蓑掛岩)を前景に、美しい星空が撮れるスポットです。
10.白浜神社 鳥居(下田市)
 特徴: 海岸の岩場に立つ赤い鳥居と星空の組み合わせが神秘的です。

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【第一回】天体観察の遠征について=準備の前編=

自宅のベランダで天体観察をするのが一番良いという当サイトのコンセプトではありますが、そうは言っても町中の明るい夜空ではなく、郊外の暗い星空の下で天体観察をしたいというものです。(望遠鏡を使った眼視だけではなく電子観望や天体写真でも結果は暗い星空とだと全然違うものなので)

経験上、天体観察において、ある程度の心構えは必要かと思いますので、紹介を数回に分けて説明します。
※ガチの天文上級者の方には当てはまりませんので上級者の方はこの限りではありません。

まず、遠征にいく予定を立てましょう!という前に、天体観察=自然観察であり、「天候」に左右されるものといのを忘れないようにして計画を立てましょう。
つまり、遠征のように自宅からとおく離れた場所にいくのに曇ったり雨だと天体観察はできないということです。
なので、天体観察において遠征にいくということは、天候に恵まれなくてもがっかりしないで楽しめるようにするのが基本の計画ということになります。

なので、天体観察をするという目的だけで遠征してしまうと、天候に恵まれなかったら残念な結果だけを生んでしまい、その後「見れなかったらどうしよう」ということがトラウマのようになってしまい、遠征にいくという行為自体が億劫になってしまいます。

まず天体観察で遠征に行って暗い星空を眺めたいという気持ちは大事ですが、天候に恵まれなくて天体観察が出来なかったとしても他で楽しめるように予定を立てるということは実は大事なことだと思います。
なので、天体観察を1番目の目的にするのではなく、天体観察は2番目の目的天候が良ければ見てみるといった具合で他の観光など天候にあまり左右されないようなことを目的にすると、気持ち的に「あー損した」とはならなくて済みます。

このあと複数回にわけて、遠征に注目して記事をアップしていきますので参考にしていたければと思います。

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2026年3月の星空

2026年3月は、日本全国で観察できる「皆既月食」という、年間を通じても最大の天体ショーがやってきます。
さらに、1等星が月に隠される「レグルス食」や、宵の明星・金星の輝きなど、春の訪れとともに夜空が非常に賑やかになります。

日付 現象 観察のポイント
3月2日 レグルス食(宵) しし座の1等星が月に隠されます。双眼鏡推奨。
3月3日 皆既月食(全国) 今月のメインイベント。 月が赤銅色に染まります。
3月8日 金星と土星が接近 夕方の低い西空。非常に明るい金星の隣に土星が見えます。
3月19日 新月 月明かりがなく、春の銀河や星雲の観測に最適です。
3月20日 春分の日 / 月と金星が接近 夕空で細い月と金星が並び、非常に美しい眺めになります。
3月23日 月とスバルが接近 おうし座のプレアデス星団(スバル)に月が近づきます。
3月26日 月と木星が接近 夜空の高い位置で、上弦に近い月と明るい木星が並びます。

1.日本全国で見られる「皆既月食」(3/3)
ひな祭りの夜、日本全国で好条件の皆既月食が起こります。月が地球の影に完全に入り、真っ暗になるのではなく「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる神秘的な赤色に輝きます。

18:50頃: 月が欠け始める(部分食開始)
20:04頃: 皆既食が始まる(月が完全に影に入る)
20:33頃: 食の最大(最も深く影に入る)
21:03頃: 皆既食が終わる
22:18頃: 部分食が終わり、元の満月に戻る

2.レグルス食(3/9)
皆既月食の前夜には、しし座の1等星「レグルス」が満月直前の大きな月に隠される現象が起こります。

時間: 20時30分前後(東京では20:31潜入、21:35出現)

3.宵の明星・金星が見ごろに
西の空で「宵の明星」として金星が一段と存在感を増してきます。3月8日には土星と、20日には細い月と大接近します。特に20日の「月と金星のランデブー」は、肉眼でもスマホのカメラでも綺麗に撮れるおすすめの光景です。

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※今月の星空はGoogle Geminiにて生成しています。

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りょうけん座 M51 /NGC5194,5195(子持ち銀河)/再掲載

M51は去年の夏ごろにも掲載しましたが、前回よりも淡い写真が撮れたので再掲載します。
同じ天体であっても撮影の条件(空の状態など)や撮影する機材など様々な要因で変わってくるので飽きずに同じ天体であっても特にM51、M42、M31などの見た目にも個性的な天体は何度撮影しても毎回新鮮な気持ちになれます。

M51_2026/02/14

M51_2026/02/14

撮影日:2026年2月14日
名称:M51 /NGC5194,5195(子持ち銀河)
分類:渦巻銀河
星座:りょうけん座
等級:8.36

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おとめ座 M90/NGC4569(渦巻銀河)/再掲載

去年撮影したM90ですが、長時間露光を行い過去のものよりも鮮明な画像を得ることができましたので再掲載いたします。同じ場所からの撮影ですが露出時間、天候、時期、時間帯などによって、同じものを撮影しても全然異なるもののように写ることも天体写真を行う上では楽しみの一つとなります。

M90_2026/02/14

M90_2026/02/14

===データ===
撮影日:2026年2月14日
名称:M90/NGC4569
分類:渦巻銀河
星座:おとめ座
等級:9.54

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おとめ座 M89

M89は、綺麗な球形の楕円銀河ではありますが、銀河から吹き出したガスや星の殻(シェル)のような構造が確認されており、過去に他の銀河を飲み込んだ可能性がある銀河として知られています。楕円銀河の中でもまん丸の球体であることから等級以上に小口径の望遠鏡でも明るく感じられることも特徴的な銀河となります。

M89_2026/02/14

M89_2026/02/14


===データ===
撮影日:2026年2月14日
名称:M89
分類:楕円銀河
星座:おとめ座
等級:9.8

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おとめ座 M59

楕円銀河という特性から、小口径の望遠鏡でも郊外の非常に条件の良い空であれば、淡く、小さく丸い光のシミとして観察することができ、大口径の望遠鏡では中心部の光が明るくなる印象となります。どちらの場合でも恒星とは異なる光の玉のような姿を観察することができますが、暗い天体であることから小口径の望遠鏡では導入して観察するには難易度が高い対象となります。

M59_2026/02/14

M59_2026/02/14


===データ===
撮影日:2026年2月14日
名称:M59
分類:楕円銀河
星座:おとめ座
等級:10.6

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