【Seestar S50】AI Denoise によるノイズ除去

スマート望遠鏡であるZWO社のSeestarシリーズにはAI DenoiseというAI機能を活用した天体写真を撮影した際に発生する背景ノイズを自動で除去し、さらに画像の明るさやコントラストを補正して、より見栄えの良い美しい写真に仕上げる機能が搭載されています。
これまでのCMOSセンサーを使用した天体写真ではSharpcap等のソフトを使用してパソコン上で何枚もの写真を合成しカラーバランスの調整やコントラストの調整などを行っていました。しかし、Seestarシリーズには既に何枚もの写真を合成する機能が標準機能として搭載されていることからボタン一つでCMOSセンサーを用いて天体写真を撮影する際に発生するノイズを抑えてカラーバランスやコントラストの調整までスマホの操作一つで簡単に行うことができます。
今回は、AI Denoiseの実際の効果を紹介するために、M31(アンドロメダ銀河)の10秒露出を60回繰り返し合成した画像と、その合成された写真をさらにAI Denoiseで処理を行った写真を比較のため用意しました。

①オリジナル画像 10秒x60枚 (合成露出時間10分)

M31 Original

M31 Original

②AI Denoiseによるノイズ除去済 10秒x60枚 (合成露出時間10分)

M31 AI Denoise

M31 AI Denoise

上記の写真から同じ10分間露出の写真でもAI Denoiseの有無でだいぶ印象が変わってきます。

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