いっかくじゅう座 IC2177(カモメ星雲/わし星雲)

いっかくじゅう座とおおいぬ座の境界付近に位置する広大な散光星雲です。
その独特な形状から、英語ではSeagull Nebula(カモメ星雲)、日本ではわし星雲という愛称で親しまれています。
※M16もわし星雲ですが、完全に別の星雲となります。
非常に淡いため肉眼や通常の望遠鏡で見るのは困難ですが、天体写真では非常に美しく写る人気のターゲットとなります。

IC2177_2026/01/17

IC2177_2026/01/17

===データ===
撮影日:2026年1月17日
名称:IC2177 (カモメ星雲・わし星雲)
分類:散光星雲
星座:いっかうじゅう座
等級:-

カテゴリー: 天体写真日記, 星雲 | いっかくじゅう座 IC2177(カモメ星雲/わし星雲) はコメントを受け付けていません

Seestar S50による木星(Jupiter)

太陽系最大の惑星となる木星をSeeStarS50で撮影してみました。
Seester自体は小口径で倍率も低いことから、木星の模様までは今まで撮影しても?という状態で確認できたことがなかったのですが、今日はタイミングが良かったのか、木星の縞模様を確認することができました。(大赤斑は見えていませんでしたが)
おそらく、SeestarS50では限界のような気がしますので、惑星用にCMOSカメラも入手しているので、通常の望遠鏡を使用して木星を撮影したいと思います。

Jupiter2

Jupiter2


木星自体は露出オーバーになってしまいますが衛星もしっかりと確認することが出来ました。
Jupiter1

Jupiter1


ただ、惑星はSeestarS50で見るよりも、望遠鏡で眼視で見た方がいろいろ見やすい対象だと思います。

カテゴリー: 天体写真日記, 太陽、月、惑星 | Seestar S50による木星(Jupiter) はコメントを受け付けていません

【双眼鏡】高橋製作所 Astronomer 7×40

Takahashi Astronomer 7x40

Takahashi Astronomer 7×40


メインで使用している双眼鏡は、天体望遠鏡の老舗メーカーとして有名な高橋製作所製のAstronomer 7×40を使用しています。
この双眼鏡は小学生のときに某天文雑誌のプレゼントで頂いたものを現在も愛用しています。これまでの天文遍歴の中で、国内外の様々な双眼鏡を使用しては来ていますが、このAstronomer 7×40で見たときの星像の素晴らしさには叶う製品が中々なく今も一番の愛機の双眼鏡として使用しています。
私が入手した時点で製造終了から相当な期間が経過しており詳しい情報はどこにもなく、高橋製作所が過去に双眼鏡も作っていて、その一種の双眼鏡というぐらいの情報と製造からすでに40-50年の歳月が経っているということぐらいしかないので、所謂ビンテージ双眼鏡となっていますが、当時の日本の光学技術の素晴らしさが40-50年後の現代においても通用する星像を今も見せてくれています。
実は何度か老朽化による内部部品が外れたりというトラブルもありましたが、製造から何十年もたっているにも関わらずメーカーさんが修理してくれて今も現役の双眼鏡として使用しています。
(何十年も経過した製品でも嫌な顔一つせずに修理を請け負ってくれる高橋製作所さんは素晴らしい老舗メーカーだと思います)

メーカー:高橋製作所(タカハシ)
型式:Astronomer 7×40
製造時期:シリアル番号から推測すると1986年製

項目 スペック
倍率 7倍
対物レンズ有効径 40mm
実視界 7.3度
合焦方式 IF方式(左右独立視度調整)
構造 防水(WATER PROOF)
外観 黒のラバー外装、ポロプリズム式
Takahashi Astronomer 7x40

Takahashi Astronomer 7×40

カテゴリー: 入門編(眼視), 四方山話, 天体観察講座, 望遠鏡のあれこれ | 【双眼鏡】高橋製作所 Astronomer 7×40 はコメントを受け付けていません

実は双眼鏡は良く見える

双眼鏡というと、遠くの景色や鳥等の観察で使うことが多く昼間使用するものというイメージが強いかと思います。
しかし、天体観察において双眼鏡は観察対象によっては望遠鏡でみるよりも良く見えることがあります。

これまでに何度か書いていたのですが、星雲や星団は低倍率で観察することが多いのですが、これには理由があります。
星雲や星団は小さな対象のように思われがちですが、見掛けの大きさとしては実は月と同じぐらいの大きさで見えている対象が多く、暗い対象であることから見掛けも小さいと感じられるということです。人間の肉眼で観察できるのが概ね6等級と言われていますが、双眼鏡や望遠鏡を使用することで暗い天体でも光を多く集めて凝縮することによって肉眼だけでは見えなかったような暗い星まで見えるということになります。
当然、土星や木星等の太陽系の惑星は米粒のように小さな見掛けとなりますから高倍率での観察が必須となることから望遠鏡に分がありますが、星雲や星団等の観察はさほど高倍率を必要としない対象が多く、むしろ低倍率の方が全体を見ることが出来る対象が多いことが双眼鏡でも充分に愉しめるというか双眼鏡の方が条件がよくなるというケースもあります。

「実双眼鏡は良く見えます」という理由は、入門向けの6Cmの口径の望遠鏡と5Cmの口径の双眼鏡では高額性能としては同じような構造をしているのでさほど大きな違いはありませんが、人間は本来、両方の目を使って脳内で情報を統合していることから双眼鏡で両眼を使うと、片目で観察する望遠鏡と比較すると、解像度が上がり、奥行きをとらえやすくなることから望遠鏡で見ると暗い・分かりにくいといった対象でも双眼鏡では人間自身の持つ画像補正のようなものが脳内で合成されるのでしっかりと見ることが出来るということになります。

また望遠鏡においては低倍率を確保したとしてもせいぜい20倍程度が限界なのに対し、双眼鏡は元々7~8倍というものが多いことから、低倍率を確保できることからも、望遠鏡よりも双眼鏡の方が濃縮された光を見ていることから両目で見ていることも相まって明るく見えるということになります。

天文マニアの方であれば、「じゃぁ、望遠鏡を2台ならべて両目で見たら惑星なんかもよく見えるんじゃないか?」ということで、望遠鏡を2個並べて両目で見える大型で高倍率の出せる双眼鏡を作ってみたり、光学メーカーからも光を分配して望遠鏡につける双眼装置等も市販されており、双眼鏡で得られる人間の脳内画像補正を活かした観察ができ、実際望遠鏡を単体で見るよりも双眼装置等を使用した方が良く見えますが、当然価格もグンと上がってしまうことから「お金に余裕があるのであれば」という感じのものとはなりますが、そういう観察方法も存在しています。
 

特徴 双眼鏡 天体望遠鏡
得意なこと 星座の観察、天の川、風景、動くもの 月のクレーター、惑星の輪、遠くの銀河
見え方 正立(そのまま)で広く明るい 倒立(上下逆)が多く、狭く拡大される
手軽さ 出してすぐ見られる。持ち運び楽 設置や光軸調整、三脚が必要

 
初めての方が「星空の美しさ」を実感したいなら、まずは7倍〜10倍程度の双眼鏡から始めるのが一番の近道です。
 

カテゴリー: 入門編(眼視), 四方山話, 天体観察講座 | 実は双眼鏡は良く見える はコメントを受け付けていません

散開星団の楽しみ方

散開星団はM45(すばる)のように分かりやすい天体も多いですが、なんとなく星が集まっているような気がするといったような地味な天体も多く存在します。基本的に散開星団は星が生まれてくる場所で例えばM45等は典型的に星間ガスに覆われており、その美しい姿は肉眼でも存在が確認でき、双眼鏡や望遠鏡を使うと細かな構造まで観察することができます。散開星団は球状星団等と比較すると重力による結びつきが弱いことから、例えば1万年後10万年後といった長期で考えると、やがては星々は個々の星となっていき銀河の中の1つの星としての存在となり星団とは呼べなくなるものが殆どとなります。

M45_2025/11/29

M45_2025/11/29

散開星団を楽しむのはM45のような美しい姿を見るのもよいですが、一見、少し地味な散開星団でも星の色の違いなどを目を凝らして確認していくのも観察スタイルとしては中々奥深く楽しめると思います。

NGC869、NGC884_2025/11/03

NGC869、NGC884_2025/11/03

カテゴリー: 入門編(眼視), 天体観察講座, 天文辞典 | 散開星団の楽しみ方 はコメントを受け付けていません

とも座 NGC2483

小口径の望遠鏡や双眼鏡では、「少し星が密集した星野」のように見え、周囲のランダムな星々と比較して、明らかに星が固まっている範囲がわかるため、散開星団と認識することができます。
南の低空に位置するため、日本からの観測では大気の影響を受けやすい天体となることから南の空が開けた気流の安定した日に観察すると分かりやすいと思います。

NGC2483_2026/01/08

NGC2483_2026/01/08


===データ===
撮影日:2026年1月8日
名称:NGC2483
分類:散開星団
星座:とも座
等級:7.6

カテゴリー: 天体写真日記, 星団 | とも座 NGC2483 はコメントを受け付けていません

とも座 NGC2482

NGC 2439と同じとも座に位置していますが、より地球に近く、星が適度にばらけて見える開放的な印象の星団となります。
密集度はそれほど高くありませんが、星の並びが均整が取れており、小口径でも美しく明るさが似通った星が20〜30個ほど集まっており、特定の1番星が目立つのではなく、小さなダイヤモンドの粉を撒いたような上品な輝きを観察することができます。

NGC2482_2026/01/08

NGC2482_2026/01/08


===データ===
撮影日:2026年1月8日
名称:NGC2482
分類:散開星団
星座:とも座
等級:7.3

カテゴリー: 天体写真日記, 星団 | とも座 NGC2482 はコメントを受け付けていません

とも座 NGC2439

とも座にある散開星団で冬の天の川の縁に位置し、小口径の望遠鏡でも比較的見つけやすく独特の形状を楽しむことができる対象となります。小口径の望遠鏡でも中心部に約15個ほどの星が小さなリング状に並んでいるのが見えてきます。

NGC2439_2026/01/08

NGC2439_2026/01/08


===データ===
撮影日:2026年1月8日
名称:NGC2439
分類:散開星団
星座:とも座
等級:6.9

カテゴリー: 天体写真日記, 星団 | とも座 NGC2439 はコメントを受け付けていません

かみのけ座 NGC4559

NGC4559は天の川銀河と同じくらいの大きさの銀河となり、銀河全体で新しい星が次々と生まれており、特に腕の部分には巨大なHII領域(電離した水素ガス)が点在しています。
小口径の望遠鏡では細長く伸びた淡い光のシミのように観察することが出来ますが、細かな観察を行いたいのであれば大口径の望遠鏡が必要となります。

NGC4559_2026/01/08

NGC4559_2026/01/08


===データ===
撮影日:2026年1月8日
名称:NGC4559
分類:渦巻銀河
星座:かみのけ座
等級:10.4

カテゴリー: 天体写真日記, 銀河 | かみのけ座 NGC4559 はコメントを受け付けていません

おとめ座 NGC4762/NGC 4754

おとめ座銀河団に属している、NGC4762とNGC4754は同じレンズ状銀河で至近距離にあるにも関わらず全くことなる見え方の銀河となります。

 NGC4762: 極端に細長い(エッジオン)
 NGC4754: 円に近い楕円(フェイスオンに近い)

NGC4762は極端に細長く見え「宇宙で最も平坦に見える銀河の一つ」として、小口径の望遠鏡でも光の線のように見えます。
一方でNGC4754は楕円形に見えることから、見え方の対比を楽しむことができます。
この2つの銀河の性質により見え方が変わっているということではなく、単純に地球から見える角度の違いで、真横から見ると光の線に見え、正面から見ると楕円形に見えるということになります。

NGC4762_2025/01/08

NGC4762_2025/01/08

===データ===
撮影日:2026年1月8日
名称:NGC4762
分類:レンズ状銀河
星座:おとめ座
等級:10.3

名称:NGC4754
分類:レンズ状銀河
星座:おとめ座
等級:10.5

カテゴリー: 天体写真日記, 銀河 | おとめ座 NGC4762/NGC 4754 はコメントを受け付けていません