とも座 NGC2482(ヒトデ星団)

約40個から100個程度の星で構成されており、比較的まばらで広がりのある星団となり、最も明るい星は10等級ほどで、青白い主系列星が多く含まれています。写真で見ると分かりにくいですが、逆に望遠鏡で観測すると、中心部から明るい星の列が放射状に伸びているように見えるため、ヒトデ星団と呼ばれています。天文学の研究においては、NGC 2482は銀河系の化学組成の進化を知るための指標として利用されており、太陽系近傍の星形成の歴史を理解する上で重要なデータとなっています。

NGC2482_2026/01/07

NGC2482_2026/01/07

===データ===
撮影日:2026年1月7日
名称:NGC2482(ヒトデ星団)
分類:散開星団
星座:とも座
等級:7.3

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かみの毛座 M53

M53を構成する星のほとんどは、宇宙の初期に誕生した非常に古い星で、重元素(金属)の含有量が非常に少ないのが特徴となる球状星団となります。地球から約 60,000光年の遠い位置に存在していますが、7.7等級と比較的明るく、望遠鏡では見つけやすい球状星団となります。
双眼鏡や小口径の望遠鏡では光のシミのように見え、15Cm程度以上の口径の望遠鏡で観察すると星団として1つ1つの星に分離して確認することが出来ます。

M53_2026/01/08

M53_2026/01/08


===データ===
撮影日:2026年1月8日
名称:M53
分類:球状星団
星座:かみのけ座
等級:7.7

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曇った夜でも空の写真

天体観測が出来ないような曇り空でも、夜の空にカメラを向けてみると意外と芸術的な雲の風景が広がっていることがあります。
丁度、広がってきた雲に月が隠れてから、iPhone13を手持ちで全てオート設定のまま撮影してみました。
そうすると雲の造形と、月明かりとiphoneの高感度撮影で空も昼間のように映し出され、晴れている部分には星が輝いているというなんとも面白い写真を撮影することができました。
天体写真でいうと当然×となりそうな写真ではありますが、空の観察写真としてみれば〇になるでしょうし、芸術性を求めての撮影としても〇になると思います。(プロの天体写真家ではないので、こういう写真も面白くてOKではないかと思います)

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土星の環の傾きについて

2025~2026年にかけて、土星の環が消失するという天文ショーが話題になっているので、せっかくなので何故土星の輪が消失するのかを纏めました。土星は太陽の周りを約29.5年かけて一周(公転)していることと、土星が大きく傾いた状態で回っていることから下記の図のように概ね15年周期で輪の消失(地球から輪が真横に見える)のタイミングが発生します。

土星の環の見え方サイクル(2017年〜2032年)

年(目安) 環の状態 特徴
2017年 最大傾斜(北側) 環が最も大きく開き、非常に明るく見えた時期。
2021年〜2024年 減少期 環がだんだん細くなり、土星本体と重なって見える。
2025年 消失(真横) 地球から環が真横を向くため、線のように細くなるか消える。
2026年〜2031年 増加期 今度は「南側」の面が見え始め、ゆっくり開いていく。
2032年 最大傾斜(南側) 再び環が最も大きく開く。2017年とは逆の面が見える。

今年から徐々に傾きが大きくなっていくことから、少しずつ見慣れた土星らしい姿に戻っていく様子が観察出来るので毎年傾斜角度を写真に撮影したり、スケッチを描いていくと15年間の記録を作ることができますので、是非チャレンジしてみてください。

1. 変化のメカニズム

土星の自転軸は、公転面に対して 26.7度傾いています。この傾きを保ったまま太陽の周りを一周するため、地球から見ると「環を上から見下ろす時期」「真横から見る時期」「下から見上げる時期」が交互にやってきます。

  • 約30年周期: 環が全く同じ角度で見えるようになるまでの期間(公転周期と同じ)。

  • 約15年周期: 環が「最も開いた状態」から「真横(消失)」になるまでの期間。

2. サイクルと「環の消失」

土星が太陽を一周する間に、環を真横から見るチャンスは2回訪れます。これを「環の消失」と呼びます。

状態 見え方の特徴 周期の目安
最大傾斜 環が最も大きく開き、土星らしい姿。 約15年ごと
減少期 環が少しずつ細くなり、串刺しのだんごのように見える。 数年かけて変化
消失(真横) 環が薄すぎて、望遠鏡でも見えなくなる。 約15年ごと
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しし座 M95

M95は暗い天体であることから、小口径の望遠鏡では非常に淡く、小さな光のシミのように見えます。
NGC2903と比較するとM95の方が観察対象としては天体の導入および観察自体の難易度があがります。
このようにM95の方が見つけにくい天体であることからもNGC2903がなぜメシエ天体カタログに掲載されなかったのかはなぞということになります。

M95_2025/12/27

M95_2025/12/27


===データ===
撮影日:2025年12月27日
名称:M95(NGC3992)
分類:棒渦巻銀河
星座:おおぐま座
等級:9.7

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しし座 NGC2903(ししの大がま)

しし座にあるNGC2903は、ししの大がま(頭)とも呼ばれ、比較的観察しやすい天体であることからメシエ天体カタログに掲載が忘れられた天体ではないかと言われている天体となります。
メシエ天体カタログに掲載されないのが不思議と言われる根拠ですが、小口径の望遠鏡でもぼんやりとした楕円形の光の塊として恒星とは異なる、星雲の姿を確認することができ、見つけることも難しくないような天体であるおことからも確認していたはずと思われているということになります。

NGC2903_2025/12/27

NGC2903_2025/12/27


===データ===
撮影日:2025年12月27日
名称:NGC2903(ししの大がま)
分類:棒渦巻銀河
星座:しし座
等級:9.07

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2026年1月の星空

2026年1月は、新年早々に訪れる「しぶんぎ座流星群」や、1等星が月に隠される「レグルス食」、そして木星が1年で最も美しく見える「衝(しょう)」など、見逃せない天文現象が目白押しです。

冬の澄んだ夜空は観察に適していますが、非常に冷え込みますので、万全の防寒対策をして楽しみましょう。

1. しぶんぎ座流星群(1月4日 未明〜明け方)

1月4日の午前6時頃に活動のピーク(極大)を迎えます。

  • 見どころ: 条件が良ければ1時間に数十個の流星が流れます。

  • 条件: 前日が満月(スーパームーン)のため、強い月明かりがあります。月を直接見ないように視線をそらし、空を広く見渡すのがコツです。

2. レグルス食(1月7日 未明)

しし座の1等星「レグルス」が月の後ろに隠れ、再び現れる現象です。

  • 時間: 午前1時〜2時頃(地域によって異なります)。

  • 見どころ: 明るい1等星が突然消えたり現れたりする様子は、双眼鏡や望遠鏡を使うとはっきり確認できます。

3. 木星が「衝(しょう)」(1月10日)

木星が太陽のちょうど反対側に位置し、地球に最も接近します。

  • 見どころ: 2026年の中で最も明るく(マイナス2.5等)、望遠鏡を使えば表面の縞模様や4つの「ガリレオ衛星」が非常に観察しやすくなります。

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※今月の星空はGoogle Geminiにて生成しています。

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2026年注目の天文現象

2026年 注目の天文現象

【最注目】3月3日:日本全国で「皆既月食」

ひな祭りの夜、日本全国で月食の全過程が観測できる絶好のチャンスです。

  • 時間帯: 18:50頃から欠け始め、20:04〜21:03の約1時間、完全に影に入る「皆既食」となります。

  • 見どころ: 皆既中の月は「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる幻想的な赤黒い色に輝きます。

【三大流星群】観測条件

  • 1月4日:しぶんぎ座流星群

    • 極大は1月4日早朝。満月直後のため月明かりが強く、条件はやや不良

  • 8月13日:ペルセウス座流星群(★おすすめ)

    • 極大は13日昼頃ですが、前後の夜(12日夜〜13日未明)が新月近くで月明かりがなく、最高の条件で観測できます。

  • 12月14日:ふたご座流星群(★おすすめ)

    • 極大は14日23時頃。月は夜半前に沈むため、深夜から明け方にかけて好条件で観測可能です。


月・惑星

月日 現象 内容
1月7日 レグルス食 しし座の1等星レグルスが月に隠される現象(九州・沖縄除く)。
1月10日 木星が「衝」 木星が地球を挟んで太陽の反対側に。一晩中、最も明るく輝きます。
3月2日 レグルス食 1月に続き、再びレグルスが月に隠れます(南西諸島除く)。
5月31日 今年最小の満月 12月のスーパームーンに比べ、一回り小さく見える満月です。
6月10日 金星と木星の接近 夕方の西の空で、2つの明るい惑星が寄り添う美しい光景が見られます。
9月25日 中秋の名月 2026年は満月の2日前にあたります。
12月24日 スーパームーン クリスマスイブに、2026年で最も大きく見える満月が昇ります。
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新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

今年も皆様と一緒に、宇宙の不思議や星々の輝きを分かち合えれば幸いです。 新しい年が、光り輝く発見に満ちたものになりますように。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2026年 元旦 とらねこ天文台

※「2026年注目の天文現象」を1月2日に公開予定です。
※「今月の星空」は1月3日に公開予定です。

M42_2025/12/14

M42_2025/12/14

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2025年振り返り

2025年最後の日となりましたので2025年を振り返りたいと思います。
2025年は、6月ごろに「とらねこ天文台」を開設したことから始まり毎日更新することを目標に半年間続けてくることができました。

とらねこ天文台としては上記のようにオープニングの年となりました。

主な天文現象としては月食等の貴重なイベントが数多くありましたが、一番感動を覚えたのはレモン彗星の接近となります。
(これだけ鮮明に彗星の画像を撮ることができたのは何年ぶりだろうかと・・・)

C2025A6_Lemmon_20251101

C2025A6_Lemmon_20251101

そして、この「とらねこ天文台」を開設したことにより、今までは余り触れてこなかったメジャーではない天体の写真も数多く撮影することができて、NGC2264等の天体とも出会うことが出来ました。

NGC2264_2025/11/26

NGC2264_2025/11/26

何かのご縁で「とらねこ天文台」へご訪問頂いた皆様に感謝させて頂くとともに、来年も「とらねこ天文台」のコンテンツを充実させていきますので、皆様の温かい応援をお願いいたします。

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