はくちょう座 M39(散開星団)

散開星団のM39は双眼鏡で10個程度、小口径の望遠鏡を使うと20個~の星に分解されて観察することが出来ます。散開星団という特性上、球状星団のように所謂THE星団のようなイメージの存在ではなく、同じ分子雲から同時に生まれた若い同じ恒星が至近距離に存在して集まっている状態のものですので、他の星空よりも明るい星が集まっているという印象の天体となります。(なので、意識して観測しないと散開星団と認識できずに素通りしてしまうかも)銀河・球状星団・星雲のように目立った存在ではないですが、明るい星同士が近くに集まっている様は宝石を散らばめたような美しさがあります。
散開星団の観測を楽しむコツは例えば口径が10CM程度の望遠鏡で概ね25個の恒星が確認できるとなると、同じ口径や8CM程度の望遠鏡で25個以上確認できるかチャレンジするのも面白いかと思います。

M39_20250720

M39_20250720

===データ===
撮影日:2025年7月20日
名称:M39
分類:散開星団
星座:はくちょう座
等級:4.6

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かみのけ座 M64/NGC4826(黒眼銀河)

M64の愛称である黒眼は暗黒帯(宇宙塵によって光が吸収されることで黒く見えている)が特徴的な渦巻銀河となります。
小口径の望遠鏡でも楕円形であることまでは確認ができますが、暗黒帯の観察までとなると20CM超えの大口径の望遠鏡が必要となります。
小口径でも写真では暗黒帯を確認することも出来るので、天体写真の対象としてはチャレンジしてみると面白い天体となります。

M64_2025/07/20

M64_2025/07/20

===データ===
撮影日:2025年7月20日
名称:M64/NGC4826(黒眼銀河)
分類:渦巻銀河
星座:かみのけ座
等級:8.52

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へび座 M5(球状星団)

この時期に見える最も美しい星団と呼ばれているM13よりもM5は明るい星団であることから見掛けの大きさではM13には負けるものの眼視においては明るい分M5の方が大きくみえるような気がするぐらいにM13に負けず劣らず素晴らしい球状星団となります。
双眼鏡でもぼんやりと恒星等とは異なるということが判別でき、小口径の望遠鏡でも十分に球状星団であることが観察できます。
写真撮影をしてみると、細かな星の集まりであり球状星団らしい姿をしっかりととらえることができます。

M5_2025/06/29

M5_2025/06/29

===データ===
撮影日:2025年6月29日
名称:M5
分類:球状星団
星座:へび座
等級:5.93

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ペルセウス座 M76/NGC650,651(小亜鈴状星雲)

M76はメシエ天体カタログの中でも一番暗い天体となっており、かつM57と同様に小さい天体となりますが、8CM程度の口径の望遠鏡でも導入さえ成功すれば十分に楽しめる天体となります。小口径でも比較的高倍率(100倍程度)で観察しても薄くなりにくい天体でもあるので、可能な限り高倍率での観察をおすすめしますが、赤道儀等の追尾可能な架台ではなく経緯台を使用している場合は、60倍程度に留めておいた方が安定した観察ができるのではないかと思います。
※M27亜鈴状星雲とよく似た見た目なので、M76は小亜鈴状星雲と呼ばれていますが、小とついていることだけあって見掛けの大きさがとても小さいことから、目盛環での手動導入や自動導入装置での導入を推奨しますが、経緯台を使用していたり、自動導入装置がない場合はスマホの星座板などを頼りに探すことになり根気のいる作業となりますが、それも楽しみと割り切って頑張って探してみてください。

M76_2025/07/22

M76_2025/07/22

===データ===
撮影日:2025年7月22日
名称:M76/NGC650,651 (亜鈴状星雲)
分類:惑星状星雲
星座:ペルセウス座
等級:10.1

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みずがめ座 NGC7293(らせん星雲)

みずがめ座に属するNGC7293は太陽系からもっとも近くに存在している惑星状星雲で、まるで目のような形の星雲で、中心部の構造から「らせん星雲」と呼ばれています。ネット上では「神の目」と呼ばれて一時期話題になったこともある星雲になります。
比較的大きな星雲ではありますが、暗い星雲であることから双眼鏡や小口径の望遠鏡での眼視は困難ですが、写真では意外と短時間の露光でもしっかりと写ってくれる印象があります。

NGC7293_20250719

NGC7293_20250719


===データ===
撮影日:2025年7月19日
名称:NGC7293(らせん星雲)
分類:惑星状星雲
星座:みずがめ座
等級:13.524

NGC7293_2025/11/03

NGC7293_2025/11/03


===データ===
撮影日:2025年11月3日
名称:NGC7293(らせん星雲)
分類:惑星状星雲
星座:みずがめ座
等級:13.524

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いて座 M17/NGC6618(オメガ星雲/散光星雲)

星雲の中にループ状に見える領域があうことから、オメガ星雲、白鳥星雲等さまざまな呼び名がありますが、近くにあるM16(わし星雲)の方がはっきりと鳥であることから、個人的にはオメガ星雲の方がしっくりくる名前です。(どう見えるかはあなた次第という感じで、天文系の他のサイトでは白鳥がしっくりくると書かれている場合も多いです)
双眼鏡や小口径の望遠鏡でも十分に楽しめる天体であることから、写真だけではなく眼視での観測にも適しています。

M17_2025/07/20

M17_2025/07/20

===データ===
撮影日:2025年7月20日
名称:M17/NGC6618(オメガ星雲)
分類:散光星雲
星座:いて座
等級:6

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へび座 M16/NGC 6611/IC 4703(わし星雲/散光星雲・散開星団)

人間の目には見えにくい領域のHII領域であることから、肉眼では望遠鏡を使っても散開星団の部分はわかるものの散光星雲の部分は「なんとなく星雲があるような気がする」程度にしか見えませんが、写真で撮影すると、誰がどう見ても鳥(鷲/わし)に見える個人的には冬の名物のM42と争うぐらいに綺麗な星雲です。
散開星団と散光星雲の両方が入り混じって見えている1度で2度美味しい天体となりますので、写真でチャレンジしてみる対象としてとても良い対象だと思います。

M16_20250720

M16_20250720

===データ===
撮影日:2025年7月20日
名称:M16/NGC 6611/IC 4703(わし星雲)
分類:散光星雲、散開星団
星座:へび座
等級:6.4

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天体カタログ(M,NGC,IC等)について

天体観測をはじめるにあたって当サイトでも使用しているように天体にM**、NGC****等といった記載をよく見かけると思います。それぞれに歴史はあるのですが、ここでは歴史はあまり触れずに各天体カタログについて比較して記載します。

特徴 メシエカタログ (M) NGCカタログ (NGC) ICカタログ (IC)
作成者 シャルル・メシエ ジョン・ドライヤー ジョン・ドライヤー
時期 18世紀後半 1888年 1895年 (I), 1908年 (II)
目的 彗星と紛らわしい天体のリスト ハーシェルカタログの拡張と体系化 NGCの追補、特に写真発見天体の収録
天体数 110個 7,840個 約5,386個 (I+II)
明るさ 比較的明るく、小型望遠鏡でも見やすい 中程度~暗い天体も含む NGCよりもさらに暗い天体も含む(写真観測主体)
重複 NGCやICと重複する天体もある メシエ天体の多くを含む メシエ、NGCと重複する天体もある
番号順 発見・記録順 赤経順 赤経順
現在の利用 アマチュア天文家にとって特に人気が高い アマチュア・プロ問わず、最も広く使われる NGCと合わせて参照されることが多い

上記の表のような特徴が各々の天体カタログにはあり、実際天文雑誌や天文系のサイトでも、この符号をつけて各天体を識別しています。これ以外にも干潟星雲等の愛称がつけられているような天体もありますが、そのような天体でもしっかりと上記の符号はついています。

簡単にいってしまうとM(メシエカタログ)で表記がある天体は一般向けの小口径の望遠鏡や双眼鏡でも存在の確認がしっかりとできる天体が集まっているカタログという認識でよいと思います。

M(メシエカタログ)を作った人物である天文学者のシャルル・メシエが彗星観測を行う際に彗星と見分けるために作ったカタログでシャルル・メシエ自身も大きな望遠鏡ではなく10CM前後の望遠鏡で観測されていたことから小口径の望遠鏡等においても観測しやすい天体が集められています。

NGCやIC等のカタログは、M(メシエカタログ)よりも、より暗い天体(写真でしか確認できないようなものまで)入っていることから、明るい天体は観測可能なものもありますが殆どのケースにおいて眼視で観測することが困難なものが多いです。(自動導入装置等の技術を駆使して天体の導入自体は難しくはありませんが、そこに存在しているのかが眼視で確認できるかは別の話となります)

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いて座 M8/NGC6523(干潟星雲/散光星雲)

M8は帯状に暗黒星雲が横切っており、その姿が干潟に似ていることから、干潟星雲とも呼ばれています。その姿はとても素晴らしく双眼鏡や小口径の望遠鏡でも確認することができます。写真でも標準レンズで固定撮影しても空の条件が良ければ、その姿を確認することが出来るぐらいに明るい天体もあることから、とても見ごたえのある星雲です。

M8_2025/07/27

M8_2025/07/27

===データ===
撮影日:2025年7月20日→7月27日更新
名称:M8(干潟星雲)
分類:散光星雲
星座:いて座
等級:6

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ペガスス座 NGC7331 (渦巻銀河)

ペガスス座の渦巻銀河であるNGC7331は比較的観測しやすい銀河であり、見た目から銀河系とそっくりな構造と考えられてきましたが研究の結果は全然異なる構造であると現在では言われています。
10CM程度の小型の望遠鏡でもコンディションさえよければ肉眼でも存在は確認できます。大きな口径(20CM以上)の望遠鏡を使用しても構造までは確認をするのは写真以外では確認は難しい天体となっていますので、この銀河に関しては写真で楽しむのが一番となります。

NGC7331_20250719

NGC7331_20250719

===データ===
撮影日:2025年7月19日
名称:NGC7331
分類:渦巻銀河
星座:ペガスス座
等級:10.4

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