M76はメシエ天体カタログの中でも一番暗い天体となっており、かつM57と同様に小さい天体となりますが、8CM程度の口径の望遠鏡でも導入さえ成功すれば十分に楽しめる天体となります。小口径でも比較的高倍率(100倍程度)で観察しても薄くなりにくい天体でもあるので、可能な限り高倍率での観察をおすすめしますが、赤道儀等の追尾可能な架台ではなく経緯台を使用している場合は、60倍程度に留めておいた方が安定した観察ができるのではないかと思います。
※M27亜鈴状星雲とよく似た見た目なので、M76は小亜鈴状星雲と呼ばれていますが、小とついていることだけあって見掛けの大きさがとても小さいことから、目盛環での手動導入や自動導入装置での導入を推奨しますが、経緯台を使用していたり、自動導入装置がない場合はスマホの星座板などを頼りに探すことになり根気のいる作業となりますが、それも楽しみと割り切って頑張って探してみてください。

M76_2025/07/22
===データ===
撮影日:2025年7月22日
名称:M76/NGC650,651 (亜鈴状星雲)
分類:惑星状星雲
星座:ペルセウス座
等級:10.1

