小学生のころ、自宅の庭で10CMの反射望遠鏡で初めて土星や木星等の惑星や太陽や月等のわかりやすい対象以外で星図と赤道儀の目盛環を頼りに導入に成功した記憶のある、個人的に思い入れのある、こと座のM57(リング星雲、ドーナツ星雲)を紹介します。

M57 2025/06/28
この星雲は有名なので、天文雑誌や天文台等では写真を結構みかけるのですが、実際は小さな星雲なので望遠鏡を使う場合でも比較的高倍率である100倍以上の倍率で観察することになります。ただ、星雲の中では比較的明るい分類の星雲ですので、8CMや10CM程度の望遠鏡でも、結構はっきりとリング状になっていることが確認できます。(個人的には肉眼で見た映像と写真で見た映像があまり変わらない珍しい星雲という印象で、初めて星雲を観察するなら個人的に夏であればM57を頑張って探してみるか冬であればM42が眼視で見たときでも写真に負けないぐらい大変綺麗なのでお勧めしたい天体です)
地球から2600光年の位置にあり、太陽のような恒星が最後に超新星にはならずに自らを構成するヘリウム等のガスを宇宙に解き放ってできたもので青色がヘリウム、緑色が酸素、赤色が窒素や水素の輝線スペクトルで構成されており、綺麗なリング状になっています。
===データ===
撮影日:2025年6月28日
名称:M57 (リング星雲、ドーナツ星雲)
分類:惑星状星雲
星座:こと座
等級:8.8