太陽の黒点観察(2025年6月22日ー28日)

第一回目のBLOG記事は一番二番を争うぐらいに身近な天体である太陽の観察を行ってみました。

6月22日、6月23日そして1週間後の6月28日に撮影した太陽の写真を並べてみました。ここで注目したいのが、黒点の位置の移動と形の変化等です。

太陽の自転周期は地球よりも遥かに長く約25日で1回転することから、地球から観察した場合、黒点はゆっくりと移動していくことが分かります。太陽は自転周期が25日あることから1日1日では少しずつ動いているのでわかりにくいですが、下記の写真のように1週間後の写真で見ると大きく動いていることが分かります。また、黒点は形を少しずつ変化していっており黒点が新しく生まれたり消滅したりする現象も確認できます。

①6月22日の黒点

SUN 2025/06/22

SUN 2025/06/22

②6月23日の黒点(次の日)

SUN 2025/06/23

SUN 2025/06/23

③6月28日の黒点(1週間後)

SUN 2025/06/28

SUN 2025/06/28

【豆知識】

(A)黒点が黒く見える理由
太陽の光球の表面温度は約6000℃ですが、黒点の部分は約4000℃と周囲よりも温度が低いため暗く見えます。(実際には光っています)
(B)黒点の正体と発生メカニズム
太陽内部で発生した磁力線が、特定の場所に集中し、太陽表面に浮上してきます。 浮上してきた非常に強い磁場は、周囲のプラズマの対流運動を妨げ、太陽内部から表面へ熱が運ばれにくくなります。その部分だけ周囲よりも温度が下がり、暗い点、つまり黒点として観測されます。
(C)太陽活動周期(黒点周期)
約11年の周期で増減を繰り返しています。※太陽の活動が活発になれば黒点の数が増えます。

【コメント】

このように身近な天体である太陽を観察しても毎日異なる表情を楽しめます。もちろん晴れた日であれば天体観察は昼でも夜でもいろいろ観察するものがあります。

よく本に載っているプロミネンスの写真はないのか?となりそうですが、光の波長でプロミネンスを観察するためには特殊な機材が必要となり、一般的な機材では観察はできません。(用途限定で大変高価なので・・・)

小学生のお子さんの夏休みの自由研究で毎日太陽の黒点を追いかけていくというのもよいと思います。※太陽を直接目視すると失明の恐れがありますので、必ず望遠鏡にソーラーフィルターを装着したり太陽投影板を使う等、安全に観察するようにお願いします。

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