スマート望遠鏡による天体写真については何度か説明を行いましたが、オリオン座大星雲(M42)をデジタル一眼レフで撮影するとどういう感じなるかを説明します。(古い画像を引っ張り出してきました)
この時に使用した機材は、Pentax K-3(初代)に標準レンズであるDA18-135㎜という入手のし易い機材での撮影となります。若干Pentax独自でO-GPS1という星の追尾機能を使用していますが、各露出時間は20秒程度でISO感度は3200となります。※O-GPS1については別途紹介したいと思います。
***撮影機材としては下記の通りです***
カメラ:Pentax K-3(APS-C)
レンズ:Pentax DA18-135
その他:O-GPS1
撮影地:箱根峠
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①広角側(18mm)
ソフトフィルタを使用していないので、星空自体があまり目立ちませんが、星座の形は写し取ることができました。

オリオン座 2025/01/14
②中望遠域(135mm)
中望遠域である135㎜を使用すると、M42の姿を映し出すことができました。迫力のある大きさに映すためには、300mmぐらいの望遠が欲しいところではありますが、O-GPS1を使用しているとはいえ固定撮影でも鳥の形状は確認できます。

M42 2025/01/14
③トリミングおよび画像補正(135mm)
上記の中望遠域の135mmで撮影した画像をPaintshopで補正を行いトリミングした画像です。

M42 修正版 2025/01/14
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手持ちの一眼レフカメラで固定撮影という限定された環境下でも、装備の気軽さを考えると良い成果ではないかと思います。「広角側」の写真は、ソフトフィルタを使用して星を大きく見せたほうが星座が分かりやすかったかなとは感じますが、ISO3200という高感度で20秒程度で撮影されたものとするとなかなかという印象です。
天文用のCMOSカメラではセンサーサイズが小さいものが多いですので、高感度はそこまで得意ではない傾向がありますが、APS-CのサイズのCMOSセンサーを搭載しているデジタル一眼レフであれば、高感度で、かつ高精細で撮影できるので、スマート望遠鏡とは異なる世界が広がります。
今回は星座と星雲に注目して撮影したものを題材にしましたが、広角側であれば星景写真というジャンルで建物や山などを一緒に入れて撮影した方が作品としては良い感じになると思います。
※久しぶりに過去の写真を見返していて、星景写真もよいと思い始めていますので今度チャレンジしてきます。
デジタル一眼を使用している方は、三脚さえあれば、天体写真は何とか撮影できますので、チャレンジをしてみてはいかがでしょうか?PentaxのカメラであればO-GPS1等を使用するのをお勧めしますが、O-GPS1が使用できないカメラでも固定撮影でチャレンジすることができます。星空は、動いているので本来追尾した方が点に写すことができるのですが、追尾できない場合は、下記の図の露出時間以内であれば点に写すことができるので参考にお願いします。
| 焦点距離 (mm) | 最大露出時間 (秒) | 備考 |
| 14mm | 約 21秒 | 広大な星空や風景と星を写すのに最適。 |
| 18mm | 約 16秒 | 広角ズームレンズの一般的な焦点距離。 |
| 24mm | 約 12秒 | 星景写真の標準的な焦点距離。 |
| 35mm | 約 8.5秒 | 星座を強調したい場合に有効。 |
| 50mm | 約 6秒 | 天の川の一部や特定の星座のディテールを写す場合に。 |
| 85mm | 約 3.5秒 | 短時間露光で星を拡大したい場合に。 |
※作例がISO3200なので、最近のデジタル一眼レフやミラーレスであればISO6400、ISO12800等もっと高感度を使用しても綺麗に撮れると思います。この辺りは手持ちのカメラで調整してみてください。

