天の川といえば、真っ暗な星空の中に浮かび上がる夏の風物詩ですが、はくちょう座の周辺には目視では厳しいですが、写真で撮影すると幾つかの星雲が浮かび上がります。
人間の目は概ね6等級程度までの星を見ることができ、望遠鏡や双眼鏡を使うことで、それよりも暗い星も確認することができます。これらの星雲は7等級台であることから頑張れば見えるかも?と思われますが、人間の目は赤色の光を感じにくいといことからも殆どの人がその姿を目視では中々確認できないかと思います。(見えるという報告も多いですが、おそらくほとんどの人は確認は難しいかと思います)
①NGC6888(三日月星雲)

NGC6888 2025/06/29
撮影日:2025年6月28日
名称:NGC6888 (三日月星雲)
分類:散光星雲
星座:はくちょう座
等級:7.4
②IC5146(まゆ星雲)

IC5146 2025/06/29
撮影日:2025年6月28日
名称:IC5146 (まゆ星雲)
分類:反射星雲
星座:はくちょう座
等級:7.2
今回10分程度の露出でしか撮影していないので、本当に薄く撮れておりますが、もっとクッキリと撮ろうと思うと30分~1時間程度の露出をしないと浮かび上がりにくいのかもと思います。(今度挑戦してみます)
このような天体写真は難しそうに感じますが、実は手元のデジタル一眼レフカメラ/ミラーレス、コンパクトデジカメ等で三脚に固定して標準レンズで空の状況を見ながら数十秒の露光を行うだけでも意外と存在が確認できる程度には撮影できます。高価な機材を購入する前に手元のカメラだけで、夜空を撮影してみるのも楽しいかと思います。多少凝ったものでもPENTAXのアストロトレーサー等を使うと135mmや200mm程度の中望レンズでも赤道儀を使用することなく追尾できるようになるので空の状態にもよりますが星雲・星団の撮影も気軽に始めることができるので、この夏、是非チャレンジしてみて頂ければと思います。