望遠鏡を使用したら星雲がどのように肉眼でみえるのか?今回はイメージを作成してみましたので、実際の星雲の写真を使用して説明します。
今回の対象は冬を代表する星雲であるM42(オリオン座大星雲)を対象にどのように肉眼で見えるのかを深堀していきたいと思います。まず最初の1枚目は図鑑や天文書籍等に飾られているような、写真で見ると鳥のような形をしていて赤いガスに覆われた全天1美しいといっても過言ではない天体となります。

M42_20251107_01
これを8-10cm程度の望遠鏡を使用してアイピース(接眼レンズ)を肉眼で覗きこんで観察したときの見え方は下記の写真のように見えます。

M42_20251107_02
モノクロに見える理由)
人間の目の網膜には、色を感じる「錐体細胞」と、光のわずかな変化に敏感な「桿体細胞」の2種類の視細胞があります。M42のような天体からの光は非常に微弱です。暗い環境では、色を感じる錐体細胞よりも、感度(明るさの検出能力)を優先する桿体細胞が主に働きます。
そのため桿体細胞は光の強さは捉えられますが、色を識別する能力がないため、結果として天体はモノクロ(白や灰色、または淡い青緑色)に見えることになります。
本当にモノクロでしか見えないか?)
郊外の空のコンディションが良い場合であれば、なんとなく色を感じることが出来ることもありますが、殆どの場合、「・・・のような気がする」というレベルでしか感じることはできません。

