おとめ座銀河団は、地球から約5900万光年の距離にある、最も近い大規模な銀河団で、数千個規模の銀河が重力でまとまっている巨大構造です。春〜初夏の夜に、おとめ座スピカと、うしかい座のアークトゥルスを手がかりに、スピカより北側(かみのけ座方向)を双眼鏡や望遠鏡で掃くと、多数の銀河が視野に入ります。

M84_2026/02/02
おとめ座銀河団の代表的な明るい銀河は以下のとおりです。
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M87(NGC4486):銀河団中心付近にある巨大楕円銀河で、巨大ブラックホールシャドウが撮影されたことで有名です。
M84(NGC4374):中心部近くの楕円~レンズ状銀河で、比較的明るく小口径でも狙いやすい天体です。
M86(NGC4406):M84の近くに位置する楕円銀河で、多数の銀河が群れる「マルカリアンの鎖」の一員です。
M58(NGC4579):棒渦巻銀河で、写真では渦状構造がよく写る代表的な銀河です。
M59(NGC4621)、M60(NGC4649):いずれも明るい楕円銀河で、M60の近くには小さな伴銀河NGC 4647が見られます。
M61(NGC4303):フェイスオンの渦巻銀河で、露出をかけると美しい渦構造が現れる撮像向きの天体です。
その他、M84〜M91、M98〜M100なども広い意味でおとめ座銀河団~周辺の銀河群を構成しています。
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