天体観察に適した場所、天体観測地について一般的には、「暗い郊外」と言われており、キャンプ場や山頂付近の公園等様々な観測地があります。
私の住んでいる神奈川周辺でいうと、富士山周辺や田貫湖周辺等の静岡や山梨の山間部や、神奈川県内でいうとヤビツ峠や丹沢湖周辺などが有名なところではあります。
たしかに、そういった暗い郊外の観測地は点在していますが、こういった観測地には難点もあります。
それは・・・
「基本的に遠い」
ということで、移動だけで車で結構遠くまで走らないといけないということです。
そして、もう一つ大きな難関があるのは
「観測に適した晴れた日が限られている」ということと「自分の家の付近が晴れていても現地も晴れているとは限らない」ということも挙げられます。
※郊外まで頑張って出て行っても「曇りで空振り」なんてこともザラです。
長年天体観察をしてきた身として、一番の観測地はどこか?
「自宅のベランダ」
そうです。自宅のベランダであれば晴れていたら、直ぐに望遠鏡を準備できて直ぐに観察を開始できます。
確かに若干空は明るいですが、機材だけではどうすることも出来ない気象の影響を深く考えずに済みます。
また、自宅のベランダであれば、屋内から電源の確保も容易ですし、飲み物などにも困らず、眠くなったらすぐに寝るということも出来ますし、何よりも「晴れてるから見よう」という気ままな観察ができます。
(これって結構重要です)
確かに郊外の暗い夜空は魅力的ですが・・・それはそれとして・・・
最強の観測地は「自宅のベランダ」というのはあながち間違ってはいないと思います。
(とは言っても流石に都心の駅前で高層ビル群の谷間とかだと流石に厳しいですが・・・)

