【第一回】はじめての望遠鏡の選び方(経緯台と赤道儀)

望遠鏡を初めて購入しようと思ったときに最初に疑問になるのが、経緯台と赤道儀のどちらの架台を選択すればよいのかということになると思います。見た目だけでいうとThe望遠鏡というところでは赤道儀になりますが、「土星を見てみたい」「月が見てみたい」という気軽なところから始めたいという用途では赤道儀はある程度知識が必要になることと「極軸を合わせて~」となると手間暇もかかり、重量も赤道儀の方が遥かに重いことから必ずしも赤道儀が必要というわけではありません。「見る」に重点をおくか「撮る」に重点を置くかで経緯台or経緯台のどちらかが最適かが変わってきます。個人的には「はじめて」の方であれば天体導入等の操作も難しいことから、「見る」に重点を置き上下左右の動作が分かりやすい経緯台をお勧めします。仮に写真も撮影したいというニーズがあるとしても、最初は望遠鏡をどうやって使うかということの習得の方が大事であり、必要であれば後から赤道儀のみ購入してということも可能であることから経緯台をお勧めします。

 

特徴 経緯台 (Alt-Azimuth Mount) 赤道儀 (Equatorial Mount)
構造 上下(高度)と左右(方位)の2軸で動く 地球の自転軸に合わせた赤経軸と赤緯軸の2軸で動く
操作性 直感的で簡単。見たい天体を上下左右に動かすだけ。 極軸合わせという設定が必要。初心者にはやや難しい。
追尾 天体の追尾に2軸の同時操作が必要。高倍率では手間がかかる。 赤経軸を1軸だけ動かすことで、天体の動きを正確に追尾できる。
天体写真 不向き。長時間露光すると天体が回転して写る(視野の回転)。 長時間露光に必須。視野の回転が起こらない。
重量・価格 シンプルな構造で、軽量かつ安価なモデルが多い。 複雑な構造で、重く、高価なモデルが多い。
主な用途 手軽な天体観測、初心者向けの観望、双眼鏡の架台など。 本格的な天体観測、天体写真撮影、自動追尾・自動導入など。

 

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