M23_2026/05/07

【基本データ】

M番号: M23
NGC番号: NGC6494
愛称: 特になし
天体の種類: 散開星団(さんかいせいだん)
星座: いて座
見頃の季節: 夏
視等級(明るさ): 約5.5等
地球からの距離: 約2,150光年
見かけの大きさ: 約27分角

【見え方の目安】

肉眼: △(非常に暗く、月明かりのない空の暗い場所で、天の川がよく見える条件なら、ぼんやりと存在を感じられる可能性があります。ただし、肉眼で星団の星々を見分けるのは困難です)
双眼鏡: ◎(天の川の中に、大きく広がった星の集まりとして非常によく見えます。双眼鏡での観望に適した天体の一つです)
小口径望遠鏡(5~9cm): ◎(低倍率・広視野で眺めると、視野の中に細かな星々が広がり、散開星団らしい美しい姿を十分に楽しむことができます)
中口径望遠鏡(10~19cm): ◎(数多くの星がはっきりと分離して見え、天の川の背景星と重なる見事な景色を楽しめます)
大口径望遠鏡(20cm以上): ◎(さらに暗い星々まで見えてきますが、星団の範囲が広いため、全体を見渡すにはできるだけ低倍率で広視野のアイピースを使うのがおすすめです)

※見え方は、望遠鏡の口径だけでなく、空の暗さ、透明度(とうめいど)、月明かり、倍率(ばいりつ)、観測者(かんそくしゃ)の暗順応(あんじゅんのう)などによって大きく変わります。

【特徴と解説】

M23は、夏の夜空を彩る、いて座の北西部にある、大きく広がった明るい散開星団です。地球からは約2,150光年離れた場所にあります。

同じいて座にある散開星団M21が、誕生から数百万年程度と考えられている非常に若い星団であるのに対し、このM23は、約2億~3億年前に誕生したと考えられている、ずっと年長の星団です。

M23は、M21のような非常に若い星団とは異なり、星団そのものに明瞭な星雲状のガスが付随している天体ではありません。そのため、望遠鏡では星雲の淡い光よりも、多数の星々がすっきりと浮かび上がる姿を楽しむことができます。

また、星団の範囲は見かけの大きさで約27分角と、満月の大きさに匹敵するほど広がっています。天の川の豊かな星々を背景に、多数の星がまるで砂粒を撒いたように美しく重なって見えるのがM23の大きな魅力です。

【観測のポイント】

M23は約5.5等と比較的明るく、双眼鏡や小口径望遠鏡でも楽しみやすい散開星団です。

観測する際の最大のポイントは、低倍率・広視野で楽しむことです。星団の広がりが大きいため、望遠鏡の倍率を上げすぎると、視野の一部だけを切り取ることになり、星団全体のまとまりや天の川との美しい対比が分かりにくくなります。

双眼鏡や、望遠鏡の低い倍率を使って、天の川の風景ごと切り取るように眺めるのがおすすめです。

背景の天の川に、繊細な星々がパラパラと散らばる様子は、派手な星雲で知られるM8やM20などが多いいて座の中で、ひときわすっきりとした美しさを感じさせてくれます。

また、同じいて座にあるM21とM23を見比べてみるのもおすすめです。M21は数百万年程度の非常に若い星団、M23は約2億~3億年前の年長の星団です。星団の年齢だけで見た目が決まるわけではありませんが、年齢の大きく異なる2つの散開星団を実際に見比べることで、星団の進化について考えるきっかけになります。

【撮影データ】

撮影日: 2026年5月7日
撮影機材: スマート天体望遠鏡「Seestar S50」