
【基本データ】
M番号: M12
NGC番号: NGC6218
愛称: 特になし
天体の種類: 球状星団(きゅうじょうせいだん)
星座: へびつかい座
見頃の季節: 夏
視等級(明るさ): 約6.1等
地球からの距離: 約1.6万光年
見かけの大きさ: 約16分角
【見え方の目安】
肉眼: ×(一般的な観測条件では、肉眼で見るのは難しい天体です)
双眼鏡: △~〇(空の暗い場所であれば、ぼんやりとした丸い光のシミのように見えます)
小口径望遠鏡(5~9cm): ◎(球状星団としては星の密集度が比較的低く、条件がよければ周辺部の星が少しずつ分かれて見えてきます)
中口径望遠鏡(10~19cm): ◎(周辺部を中心に多くの星が分離して見えるようになり、星が集まった球状星団らしい姿を楽しめます)
大口径望遠鏡(20cm以上): ◎(さらに多くの星を細かく分離して見ることができ、密集した星々による美しい姿を楽しめます)
※見え方は、望遠鏡の口径だけでなく、空の暗さ、透明度(とうめいど)、月明かり、倍率(ばいりつ)、観測者(かんそくしゃ)の暗順応(あんじゅんのう)などによって変わります。
【特徴と解説】
M12は、夏の夜空に見える、へびつかい座にある球状星団(きゅうじょうせいだん)です。地球から約1.6万光年離れた場所にあります。
球状星団は、数万~数十万個もの古い星々が、重力によって球状に集まった天体です。
同じへびつかい座にある球状星団M10が、中心部に向かって星が比較的ぎっしりと集まっているのに対し、M12は球状星団としては星の密集度が比較的低く、全体にややまばらに見えるのが大きな特徴です。
そのため、M12は球状星団でありながら、望遠鏡で見ると星々が比較的分離して見えやすい天体として知られています。
一見すると散開星団のようにも感じられるほど星々がまばらに見えることがありますが、M12はれっきとした球状星団です。球状星団にも、星がぎっしりと集まったものから、比較的まばらに見えるものまでさまざまな姿があることを教えてくれる、興味深い天体です。
【観測のポイント】
M12は、球状星団としては星の密集度が比較的低いため、望遠鏡で観察すると周辺部の星々が分かれて見えやすいという特徴があります。小口径の望遠鏡でも、条件がよければ、ぼんやりとした光のシミの中から星々が少しずつ浮かび上がってくる様子を楽しめます。
また、M12のすぐ近くには、同じへびつかい座の球状星団M10があります。M10とM12は、見かけの位置が約3度しか離れていないため、同じ夜に続けて観察することができます。
望遠鏡を使ってM10とM12を順番に観察し、比較的ぎっしり集まって見えるM10と比較的まばらで星が分離して見えやすいM12の違いを、自分自身の目で見比べてみるのもおすすめです。
【撮影データ】
撮影日: 2025年8月17日
撮影機材: スマート天体望遠鏡 Seestar S50