
【基本データ】
M番号: M11
NGC番号: NGC6705
愛称: 野鴨星団(のがもせいだん / Wild Duck Cluster)
天体の種類: 散開星団(さんかいせいだん)
星座: たて座
見頃の季節: 夏
視等級(明るさ): 5.8等
地球からの距離: 約6,100光年
見かけの大きさ: 約10~14分角
【見え方の目安】
肉眼: △(空が非常に暗い場所であれば、天の川の中にぼんやりとした星の集まりとして、かすかに見えることがあります)
双眼鏡: 〇(天の川の星々の中に、ぼんやりとした光のシミのような星団の姿を確認できます)
小口径望遠鏡(5~9cm): ◎(空の条件がよければ、5~6cm程度の小さな望遠鏡でも、星々が少しずつ分かれて見えてきます)
中口径望遠鏡(10~19cm): ◎(たくさんの星が細かく分離して見えるようになり、野鴨の群れを思わせる特徴的な姿を楽しめます)
大口径望遠鏡(20cm以上): ◎(さらに多くの微星が見えてきて、星々が密集した美しい「宝石箱」のような姿を楽しめます)
※見え方は、望遠鏡の口径だけでなく、空の暗さ、透明度(とうめいど)、月明かり、倍率(ばいりつ)、観測者(かんそくしゃ)の暗順応(あんじゅんのう)などによって変わります。
【特徴と解説】
M11は、夏の夜空にある、たて座の散開星団(さんかいせいだん)です。地球から約6,100光年離れた場所にあります。
散開星団は、比較的若い星々が同じ分子雲から生まれ、互いにゆるやかに集まっている星の集団です。一般的な散開星団は星々が比較的まばらに見えることが多いのですが、M11は散開星団としては非常に多くの星が集まり、中心部がぎっしりと密集して見えるのが大きな特徴です。
その特徴的な星々の集まりが、空を飛ぶ野鴨(カモ)の群れを思わせることから、英語ではWild Duck Clusterと呼ばれ、日本でも野鴨星団(のがもせいだん)という愛称で知られています。
【観測のポイント】
M11は天の川の濃い部分に位置しているため、双眼鏡で見ると、天の川の無数の星々を背景にして、ぼんやりとした光の集まりとして見えてきます。
望遠鏡を使うと、ぼんやりとした光の中からたくさんの星が少しずつ分かれて見えてきます。条件がよければ、5~6cmほどの小さな望遠鏡でも星団らしい姿を楽しむことができます。
口径を大きくすると、さらに多くの微星が見えるようになり、星々が密集したM11ならではの美しい姿を楽しめます。
野鴨星団という名前を思い浮かべながら、星々がどのような形に集まっているのかを眺めてみるのも、M11の楽しみ方のひとつです。
【撮影データ】
撮影日: 2025年7月26日
撮影機材: スマート天体望遠鏡 Seestar S50
メシエ天体図鑑の「⑥対象の天体写真を掲載」の下書きページとなります。製本編集時に装飾などは再編します。