M10_2026/04/02

【基本データ】

M番号: M10
NGC番号: NGC6254
愛称: 特になし
天体の種類: 球状星団(きゅうじょうせいだん)
星座: へびつかい座
見頃の季節: 夏
視等級(明るさ): 約6.6等
地球からの距離: 約1.4万~1.5万光年
見かけの大きさ: 約15分角

【見え方の目安】

肉眼: ×(通常、肉眼で見ることはできません)
双眼鏡: △~〇(空の暗い場所であれば、ぼんやりとした光のシミのように見えます)
小口径望遠鏡(5~9cm): 〇(球状星団であることはわかりますが、星を一つひとつに分けて見るのは難しいです)
中口径望遠鏡(10~19cm): ◎(周辺部の星が分かれて見え始め、球状星団らしい姿を楽しむことができます)
大口径望遠鏡(20cm以上): ◎(さらに多くの星を分離して観察でき、密集した美しい姿を楽しめます)

※見え方は、望遠鏡の口径だけでなく、空の暗さ、透明度(とうめいど)、月明かり、倍率(ばいりつ)、観測者(かんそくしゃ)の暗順応(あんじゅんのう)などによって変わります。

【特徴と解説】

M10は、夏の夜空に見える、へびつかい座にある球状星団(きゅうじょうせいだん)です。地球から約1.4万~1.5万光年の距離にあり、見かけの大きさは約15分角です。

へびつかい座にはたくさんの球状星団がありますが、M10はその中でも明るく、中心部の星の密度が高いことが特徴です。そのため、望遠鏡で見ると、中心に向かって星がぎゅっと集まった美しい姿を楽しむことができます。

また、M10には、青色はぐれ星(blue straggler)と呼ばれる、同じ球状星団の他の星よりも若く見える青い星が多く存在することも知られています。こうした星は、星同士の衝突や相互作用などによって生まれたと考えられており、星が非常に密集した球状星団ならではの研究対象になっています。

直接目で見る場合でも、写真撮影の場合でも美しい姿を見せてくれる、見ごたえのある球状星団です。

【観測のポイント】

M10は比較的明るい球状星団なので、双眼鏡や小口径(8cm程度)の望遠鏡でも、丸くぼんやりとした光のシミとして、その存在を確認することができます。しかし、球状星団の中心部には非常に多くの星が密集しているため、小さな望遠鏡で星を一つひとつに分離して観察するのは困難です。
10cm以上の望遠鏡を使うと、周辺部から星が少しずつ分かれて見え始め、球状星団らしい姿をより楽しめるようになります。
さらに大口径の望遠鏡を使えば、より多くの星を分離して見ることができ、中心部へ向かって星が密集していく美しい姿を観察できます。

【撮影データ】

撮影日: 2025年8月17日
撮影機材: スマート天体望遠鏡 Seestar S50