
M81は、天の川銀河から約1,180万光年離れた場所にある、くっきりとした構造を持つ渦巻銀河です。1774年にドイツの天文学者ヨハン・エレルト・ボーデによって発見されたため、ボーデの銀河とも呼ばれています。
(1)M81の3つの大きな特徴
①完璧なプロポーションの渦巻腕
M81の最大の魅力は、中心の黄色みを帯びたバルジ(ふくらみ)から外側へと綺麗に伸びる青白い渦巻腕です。この腕の中では星間ガスが圧縮されており、現在進行形で新しい星が次々と誕生しています。
②活発な中心核と超大質量ブラックホール
銀河の中心には、太陽の約7,000万倍という途方もない質量を持つ超大質量ブラックホールが潜んでいます。M81の中心部は活動銀河核(AGN)と呼ばれ、ブラックホールに周囲のガスが激しく落ち込む際のエネルギーによって、強いX線や電波を放射しています。
③隣の銀河(M82)とのダイナミックな関係
M81は単独で存在しているわけではなく、すぐ近くにあるM82(葉巻銀河)やNGC3077といった銀河と重力で互いに引っ張り合っています。数千万年前にM82とニアミス(異常接近)を起こしたと考えられており、この重力相互作用がM81の美しい渦巻構造をより際立たせている要因のひとつとされています。
(2)望遠鏡での見え方
双眼鏡や小口径の望遠鏡でも、中心の明るい部分をぼんやりとした光のシミとして観察することができます。空の暗い場所であれば、隣のM82と一緒に同じ視野に収めて楽しむことができるため、非常に人気の高い天体です。(この写真でも端っこにM82が映り込んでます)
===データ===
撮影日:2026年8月8日
撮影地:石廊崎(静岡県/伊豆半島)
名称:M81 / NGC3031(ボーデの銀河)
分類:渦巻銀河
星座:おおぐま座 (北斗七星の近く)
等級:6.4