太陽活動周期(ソーラーサイクル)とは、太陽の磁場が定期的に変動し、それに伴って太陽表面の活動度が強弱を繰り返す約11年のサイクルのことです。太陽表面に現れる「黒点」の数が増減することが最も分かりやすい指標であるため、1755年から観測が続けられてきました。約11年ごとに太陽の北極と南極の磁場が反転することで、1つのサイクルが区切られます。

SUN 2025/06/22
SUN 2025/06/22

1.周期内の2つのフェーズ

太陽活動周期は、大きく分けて2つの時期を繰り返します。

  • 極大期(ソーラー・マキシマム): 太陽活動が最も活発になる時期です。黒点の数が最も多くなり、太陽フレア(表面での大爆発)やCME(コロナ質量放出)といった激しい現象が頻発します。

  • 極小期(ソーラー・ミニマム): 太陽活動が最も穏やかな時期です。黒点がほとんど見られなくなり、太陽表面は静かな状態が続きます。

2.地球への影響(宇宙天気)

太陽活動の変動は、地球環境や私たちの社会インフラにも大きな影響を与えます(これを宇宙天気と呼びます)。

  • オーロラの活発化: 極大期には太陽からのプラズマ(太陽風)が増加し、地球の磁気圏と強く相互作用を起こすため、美しいオーロラがより低緯度でも観測されやすくなります。

  • 通信障害とインフラへの影響: 強力な太陽フレアが発生すると、電離層が乱れて短波通信が途絶する「デリンジャー現象」が起きます。また、GPSの誤差拡大、人工衛星のトラブル、さらには大規模な磁気嵐による地上送電網の停止などのリスクが高まります。

3.2026年8月現在は?

2024年から2025年にかけて極大期(活動が活発な時期)を迎え、2025年8月現在は活動のピークを越えて徐々に落ち着いていく「下降期」に入りつつありますが、依然として黒点が多く、太陽フレアやコロナ質量放出(CME)などが発生しやすい時期が続いているという状態となります。

4,1755年から何周期目?

1755年の観測開始以降に記録されている、第1太陽周期から現在進行中の第25太陽周期までの一覧は以下のとおりとなります。
太陽活動周期開始年月終了年月周期期間活動極大の黒点数 (極大年月)
第1周期1755年3月1766年6月11.3年86.5 (1761年6月)
第2周期1766年6月1775年6月9.0年115.8 (1769年9月)
第3周期1775年6月1784年9月9.3年158.5 (1778年5月)
第4周期1784年9月1798年5月13.7年141.2 (1788年2月)
第5周期1798年5月1810年12月12.6年49.2 (1805年2月)
第6周期1810年12月1823年5月12.4年48.7 (1816年5月)
第7周期1823年5月1833年11月10.5年71.5 (1829年11月)
第8周期1833年11月1843年7月9.8年146.9 (1837年3月)
第9周期1843年7月1855年12月12.4年131.9 (1848年2月)
第10周期1855年12月1867年3月11.3年98.0 (1860年2月)
第11周期1867年3月1878年12月11.8年140.3 (1870年8月)
第12周期1878年12月1890年3月11.3年74.6 (1883年12月)
第13周期1890年3月1902年2月11.9年87.9 (1894年1月)
第14周期1902年2月1913年8月11.5年64.2 (1906年2月)
第15周期1913年8月1923年8月10.0年105.4 (1917年8月)
第16周期1923年8月1933年9月10.1年78.1 (1928年4月)
第17周期1933年9月1944年2月10.4年119.2 (1937年4月)
第18周期1944年2月1954年4月10.2年151.8 (1947年5月)
第19周期1954年4月1964年10月10.5年201.3 (1958年3月)
第20周期1964年10月1976年6月11.7年110.6 (1968年11月)
第21周期1976年6月1986年9月10.3年164.5 (1979年12月)
第22周期1986年9月1996年5月9.7年158.5 (1989年7月)
第23周期1996年5月2008年12月12.6年120.8 (2000年3月)
第24周期2008年12月2019年12月11.0年116 (2014年4月)
第25周期2019年12月進行中161 (2024年10月暫定)

【太陽を観察する場合は、注意して観察してください】

・肉眼、双眼鏡、望遠鏡を問わず、太陽を直接見ることは失明の危険があるので絶対に避けてください。

・子どもたちが誤って太陽の方向を見ないよう、機材の保管や設置向きには常に大人が目を配ってください。