エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper Belt)とは、海王星の軌道のすぐ外側から広がる、無数の氷の小天体が密集したドーナツ状の領域のことです。単にカイパーベルトとも呼ばれます。太陽系の惑星たちが回っている平面とほぼ同じ面上に広がっており、かつて惑星に分類されていた冥王星も、カイパーベルトに属する天体の一つです。

【カイパーベルトの主な特徴】
①場所と形
太陽から約30〜50 (AU)の距離に、太陽系を平面的に取り囲むようにドーナツ状(円盤状)に広がっています。

②何でできている?
オールトの雲と同じく、水、アンモニア、メタンなどの氷を主成分とする小天体が集まっています。火星と木星の間にある小惑星帯(アステロイドベルト)の氷バージョンであり、規模もはるかに巨大です。

③短周期彗星の故郷
太陽を200年以下の比較的短い周期で公転する短周期彗星は、主にこのカイパーベルトやその少し外側(散乱円盤)からやってくると考えられています。

【オールトの雲との違い】
カイパーベルトとオールトの雲は、どちらも太陽系の外れにある氷の天体の集まりですが、その場所、形、そして起源となる彗星の種類が大きく異なります。

特徴 エッジワース・カイパーベルト オールトの雲
ドーナツ状(平面的な円盤状) 球殻状(太陽系を包むボール状)
太陽からの距離 約30〜50 AU (比較的近い) 約2,000〜100,000 AU (途方もなく遠い)
生み出す彗星 短周期彗星(公転周期が200年以下) 長周期彗星(公転周期が200年超〜数百万年)
観測の有無 実際に多数の天体が観測されている(冥王星など) 直接観測されていない(軌道計算からの仮説)

どちらも太陽系が誕生した約46億年前の「星の材料の余り」ですが、カイパーベルトは形成当時の場所に比較的そのまま残ったもの、オールトの雲は木星などの巨大惑星の重力によって遠くまで弾き飛ばされたものだと考えられています。

KuiperBelt
KuiperBelt