シーイング(Seeing)とは、天体観測や天体撮影において、大気の揺らぎによる像の見え方の良し悪しを表す言葉となり簡単にいうと空気の揺らめき具合となります。
1.シーイングが悪いとどう見える?
シーイングが悪いと星を見ると、星がチラチラ瞬く、惑星の輪郭が揺れる、月のクレーターがボヤけるようになります。
特に惑星観測では影響が大きく、例えば木星を見ると、シーイング良好のときは縞模様がくっきりと見え、シーイング不良のときは模様が溶けたように見えるといった違いが出てきます。
2.シーイングと透明度は別物
結構混同されるのがシーイングと透明度の関係です。
シーイング・・・像の安定度
透明度 ・・・空の霞み具合
少し霞んでいるといったものが透明度となりますが、透明度は悪くてもシーイングは良い場合もあります。
3.なぜ起こる?
シーイングが悪くなる主な原因は大気の温度差で暖かい空気と冷たい空気が混ざると、屈折率が変化することにより、光が曲げられ天体像が揺れるという現象が起きます。
身近な例では、夏のアスファルトの上に見える陽炎等と同じ仕組みとなります。
4.どんな観察に影響を与えるのか
月や惑星、二重星の観察等の高倍率を使用した観測で、かつ解像度を求められる観察ではシーイングが悪いときには細かな模様が見えにくいというようなことが起きます。逆に星雲や星団などの観察においてはシーイングよりも透明度の方が大きく影響を受けやすいという違いがあります。
