春の夜空には輝いていいる針銀河(NGC4565)と銀の針銀河(NGC4244)は、どちらも銀河円盤を真横から見た「エッジオン銀河」の代表格として非常に人気のある天体となり針銀河と銀の針銀河と名前は似ていますが、その構造や写真に収めた時の表情には明確な違いがあります。まずはスペック的なところでどのような違いがあるか比較表を作りました。
| 特徴 | 針銀河 (Needle Galaxy) |
銀の針銀河
(Silver Needle Galaxy) |
| カタログ番号 | NGC 4565 | NGC 4244 (Caldwell 26) |
| 星座 | かみのけ座 | りょうけん座 |
| 見かけの等級 | 9.6 | 10.4 |
| 視直径 | 15.9′ × 1.85′ | 16.2′ × 1.9′ |
| 形態分類 | 渦巻銀河 | 渦巻銀河 |
次に実際の画像をみて比較してみます。
〇NGC4565(針銀河)

===データ===
撮影日:2026年6月13日
名称:NGC4565(針銀河・Needle Galaxy)
分類:渦巻銀河
星座:かみのけ座
等級:9.6
〇NGC4244(銀の針銀河)

===データ===
撮影日:2026年3月9日
名称:NGC4244(銀の針)
分類:渦巻銀河/エッジオン・スパイラル(真横を向いた渦巻銀河)
星座:りょうけん座
等級:10.4
針銀河 (NGC4565)は、中央のバルジ(ふくらみ)がはっきりと大きく、そのバルジを真っ二つに分断する鋭く力強い暗黒帯(ダストレーン)が特徴的で、銀の針銀河(NGC4244)は中央のバルジがほとんど目立たず、端から端まで均一な厚みを保った、フラットで繊細な姿をしています。
針銀河(NGC4565)と銀の針銀河(NGC4244)でバルジの大きさがまったく違うのは、それぞれの銀河が誕生してから現在に至るまでの生い立ちが異なるためと考えられています。針銀河(NGC4565)は過去に小さな銀河を取り込んだり、別の銀河とぶつかったりする過程で、星の軌道が大きく乱され大きなバルジが形成されたと考えれており、銀の針銀河(NGC4244)は過去数十億年にわたって大きな銀河の衝突や破壊的な合体が発生していないと考えられています。
このように同じような針銀河と銀の針銀河ですが生い立ちは正反対の波乱万丈な運命をたどってきたか平穏な運命をたどってきたかで大きな違いを感じることが写真からも推測されることから観察する際のポイントとして押さえておくと宇宙に関する壮大さを感じることができると思います。